|
2008-06-29 Sun 23:55
昨日に引き続き今日も東野圭吾さんの小説です。
今回はこちら。
□概要 腰をいためたことを原因に職を失った剛志は、 弟を大学に進学させるため、ある老婦人宅に強盗に入り、 取っ組み合いのあげくその婦人を殺してしまう。 禁固15年の刑を受けた剛志は、月に1回弟に手紙を書くがー。 □オススメ度 ☆☆☆★★ 良書です。トピックに興味があれば読んで見てください。 □こんな人におすすめ 特にありません。 トピックさえ興味があれば、 どんな人にも読んでいただきたい本です。 □B子's View テーマが重い&ポイントとなる要素が非常に多いので、 こんな短い書評では到底語りつくせませんが、 特に印象に残った点をすこしだけ・・・。 物語は、加害者の肉親となった弟直樹の苦悩と、 周囲の人々の反応など中心に展開され、 加害者を家族に持つものの苦悩、 逆差別、社会の理不尽さなどを鮮明に描いています。 特に、被害者害者を家族に持つ人に向けられた周囲の視点の描写は 特筆すべきものがあります。 小説だからといって、決して美化するわけでもなく、 非常に強い納得感を持ってこちらに訴えかけます。 加害者の家族といういわば社会的に特殊な立場にある人々と、 それに対する周囲のあいまいな態度&反応。 同情を示すものの、 自分だけは係わり合いになりたくないという矛盾した心境、 家族自身に非があるわけではないとわかってはいても、 漠然と付きまとう不安感。 犯罪が起こったときには、 加害者自身や被害者自身に関することは、 その生活態度・交友関係・精神状態などに至るまで、 マスメディアにより大々的に伝えられます。 たとえ事実とかけ離れていようと、情報の量は圧倒的に多いものです。 一方加害者の肉親の情報は圧倒的に少ない。 そのため、彼らがどのような心境でいるのか、 それらを知るすべがなく、 どういう反応を示してよいのか決断できないという状態があるのではないでしょうか。 そういう立場にいる方たちの状況を100%理解することなど、 到底できるはずありません。 しかし、本書を読むことで 犯罪という事象を善か悪かで一元的に判断するのではなく、 その加害者の肉親という立場にいる方の存在を強く意識するようになったのは事実です。 ベストセラーになった本なので、読まれた方も多いかと思いますが、 まだであれば、是非一読されることをオススメします。 □この一言! (兄から被害者に向けた手紙の中で、弟に対して述べた言葉) 長年にわたって私の存在が彼を苦しめ続けてきた、 という事実に震撼したのです。 (中略) 私は手紙など書くべきではなかったのです。 ↓↓モチベーション維持のため、ランキング参加中です。↓↓↓ ↓↓↓↓クリックしていただけると励みになります。↓↓↓↓↓ |
||
|
|
|
|
||
| 管理者だけに閲覧 | ||
|
|
||
|
| Twin's Book Club |
|




